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女医の診察日誌
第11章 ビッグな贈り物
 勇次が電話を掛けた “こんな時間に申し訳ないけど、シーツ

が濡れたので、取り替えてもらえませんか” と、直ぐに担当者

が来て、新しいのに取り替えてくれた。作業中に彼は謝って居

た ”此処の温泉が良いのか、妻が初めて、エッチ中に潮を吹い

てしまって申し訳なかったね” と、そして、帰ろうとする作業

員に“気持ちだけです”と、心付けを渡していた。その間、彼

女は和室で、持ってきたバッグから小さな箱状の物を取り出し

ていた。

「理恵もういいよ、終わったから出ておいで」

「ごめんね、こんなことになってしまって」

「良いんだよ、僕も嬉しいよ、潮吹く位良かったって事だから」

「今向こうに居て、思い出して持って来たの、これプレゼント」

「これは何、開けるよ、あぁ指輪だ、僕にくれるの?」

「そうよ、合うか付けてみて」

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