パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第18章 朝

朝になり、タカダの腕の中で目がさめる。

タカダは、チヨを好きなように扱うくせに、終わったあとは、他のどんな男よりも優しい。
腕が痺れることも厭わず、いつも目がさめると、暖かい胸に抱かれて起きるのだ。

「ん？」

チヨの動く気配に目を覚ましたタカダは、ゆっくりと腕からチヨを抜くと、起き上がった。

「あれ？おはよう。起きてた？」

シーツにくるまるチヨの体を、ゆっくりと撫でる。

「おはよう、ごさいます」

チヨは、昨夜の醜態を思い出し、どんな表情をしていいかわからなかったけれど。

また、タカダの腕に抱かれる。

「体、大丈夫？」

「…はい」

「そう、よかった」

タカダはまた枕に顔を埋めた。


「あの、昨日、サイトウさん、怒ってましたよね？大丈夫かな？ー

「ん？大丈夫って？」

「その、だって、お仕事の相手なんでしょう？」

「ああ、まぁ、なんとかするよ」

タカダはまだ寝ぼけてるのか、ぼんやりとしながら笑う。






「まぁ、ちーちゃんはまた１つ殻を破ったことだし。これから、もっと楽しませてあげるからね」

その意地悪な声に、ほれでもチヨは顔を赤らめるだけだった。