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第21章 帰路
助手席から半分ほど、体はずり落ちていた。
不自由な体で悶えるほど、体は何かから逃れようと暴れる。
けれど、両足が前のダッシュボードにひっかかり、チヨは自らをさらに拘束させていた。

「やああっ、はっ、」

すでに、枯れるほど声は途切れている。
体を動かせば、さらに中に入れられたバイブはチヨを楽しませようと奥に動くのに。
それを知らないチヨはなんとか振動を弱めようと艶かしく腰をくねらせる。
その度に、チヨは激しく弱い声を奏でていた。

「ひやっ、ああっ」

そろそろ、かな。
タカダはハンドルを握りながらも、後の楽しみのために体力を残さなくては、と計算する。

すでに高速に乗って1時間は経過している。
チヨは涙なのか汗なのかわからないほどに髪を頬に貼り付けるほどに濡れていた。

「そろそろ、休憩しようか」

サービスエリアの看板を見つけると、タカダはウィンカーを出した。
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