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第22章 車中
満腹になり車に戻ったチヨは、車が走り出して数分で助手席で眠りに落ちた。
昨夜は悶々としてなかなか眠れず、それでも朝風呂に入るためにいつもよりも早起きをしてしまい寝不足だった。
それなのに道中は散々おもちゃで遊ばれ、タカダに抱かれ。
体力もなくなってしまったチヨにとっては仕方のないことだった。


肩を揺さぶられ目を覚ますと、そこは見慣れたチヨの最寄駅近くのコンビニだった。

「おはよう。爆睡してたね。着いたよ」

「…あ、ごめんなさい」

「ん?まぁあんなことした後だし、寝ちゃうのはしかたないよ。どうする?家まで送ろうか?」

「あ、いえ、歩いて帰れますから」

2時間近く眠っていた。
ぼんやりとしながらも、チヨは決して家まで送ってもらおうとはしない。

なぜだかわからないけれど。
普段はあられもない姿を見せているぶん、プライベートな場所までは知られたくなかった。


「ほんとは一ヶ所連れて行きたい所あったけど、今日は疲れてるみたいだし。ゆっくり休んで」

「はい。あの、行きたいとこ?」

「うん。ちーちゃんさえ良ければ、次回はそこに行こうかなって」

「どこですか?」

「聞いても嫌って言わない?」


やな予感。
聞かないほうがいいのか。
でも好奇心に負けてしまう。

「私が嫌って言うようなとこなんですか?」

「んー、どうかなぁ。ハプニングバーって知ってる?」
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