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第22章 車中
露わになった部分を隠すこともなく、チヨはシートの上で荒い呼吸をしている。
タカダはティッシュでお互いを綺麗にすると、チヨが起き上がるのを待った。

「大丈夫?」

タカダは終わったあと、必ず聞いてくる。
最中は死んでしまいたくなるくらい恥ずかしくて、でもそれ以上に体は正直に快楽を貪って。

どんどんタカダが過激になっていくのに、それを受け入れてしまう。
限界なんて、あるのかな。

チヨはぼんやりとしながら体を起こした。


「ね、運動したらお腹空いた。このままご飯食べよう」

チヨの乱れた服を直し、その手をとる。

「あ、このまま?」

「うん。だって、それビショビショでしょ?安心して。何もしないから」



否定できず、促されるままに車を降りる。
少し脚が震えている。

それよりも。

チヨは自らの服装を思い出す。

上はあのお店で買った黒のブラジャー。
薄いカットソーからははっきりと透けているけれど飾りがないせいで見せブラと思えばいいか。

けど、スカートの中は。
下着も履かず、風が通るとスースーする。
ノーパンは初めてじゃないけれど。
ついさっき行為をしたばかりのそこを隠すことなく歩くのは、なぜだか気持ち悪い。




でもタカダは、ほんとに何もすることなく、たくさんの人でごった返すイートスペースで食事をするだけだった。
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