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第25章 迷路
「とても綺麗だったわ。これからこの人とホテルとってあるんだけど。良ければ一緒にどう?」

そういう女性の言葉に、ベッドに倒れ込んでいたチヨはようやく意識を取り戻す。
カーテンの奥の男たちは知らない間にいなくなっていた。

どこの、誰かもわからないまま痴態をさらしたことを思い出し、チヨはシーツにくるまる。

「せっかくだけど、この子にご褒美もあげないといけないしね。またの機会にお願いしようかな」

タカダは愛しげにチヨの髪を撫でながら丁重にその誘いを断った。

「そ?残念」

まったくそう思っていないかのような言葉を最後に、彼女たちは部屋から消えた。

「ちーちゃん、起きれる?」

こくり、と頷くとチヨはシーツにくるまりながらも起き上がった。
いつの間にか隣のベッドから、微かな囁き声が聞こえる。

「かなり感じてたみたいだけど。ちーちゃんやっぱり見られるのも嫌いじゃないでしょ?」

「違いますっ」

「そー?でもいつもよりも濡れてたし、ぐいぐい締め付けてたけど?」

タカダの手が下半身に伸びてきたのを、チヨはとっさに逃げるように動いた。

「ん?はは、大丈夫だよ。ここ、出ようか」

それでもタカダは気にする様子もなく、チヨの体を抱きベッドから下ろした。
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