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サイトの人
第2章 食事
タカダは、黒のセダンで現れた。
お互いを確認すると、どうぞ、と助手席のドアを開ける。
緊張してきちんと顔も見れない。
いきなり車乗って、大丈夫かな。
危ない人だったらどうしよう。
ちらっとタカダの顔を見ると、ん?と軽く微笑んでくれる。
写真よりも日に焼けていて、それでも落ち着いた大人の雰囲気。
チヨは心臓の激しい鼓動を聞きながら、誘われるがままに車に乗り込んだ。
「改めて、初めまして。
来てくれてありがとう。
いるかいないか、実は半信半疑だった」
「いえ、こちらこそ迎えにきてくれて、ありがとうございます」
「はは、固いね。緊張してる?」
「もちろんです。タカダさんは、こういうのよくあるんですか?」
「ないない。サイトで会うの、実は俺も初めて。だから俺も緊張してる」
余裕そうなのに。
チヨはちらりとタカダを見る。
パリッとしたシャツ、捲り上げた袖から見える腕は引き締まってて、少し血管が浮き出てる。
それだけでさらにチヨはドキドキする。
「食事、とは言ったけど何か食べたいものある?」
「あ、何も考えてなかったです。というか、緊張してて、何も浮かばないです」
「そっかぁ。俺車だからお酒飲めるとこは厳しいしなぁ。和食?洋食?どっちがいい?」
「洋食、かな」
「あ、そう言えばプロフィールにオムライス好きって書いてたね。オムライスおいしい洋食屋あるんだよ。そこでいい?」
ちゃんとプロフィール覚えてるんだ。
なんか、嬉しいかも。
チヨがやっと落ち着いてきた頃、タカダが口を開いた。
「そうそう、俺の希望、考えてくれた?」
お互いを確認すると、どうぞ、と助手席のドアを開ける。
緊張してきちんと顔も見れない。
いきなり車乗って、大丈夫かな。
危ない人だったらどうしよう。
ちらっとタカダの顔を見ると、ん?と軽く微笑んでくれる。
写真よりも日に焼けていて、それでも落ち着いた大人の雰囲気。
チヨは心臓の激しい鼓動を聞きながら、誘われるがままに車に乗り込んだ。
「改めて、初めまして。
来てくれてありがとう。
いるかいないか、実は半信半疑だった」
「いえ、こちらこそ迎えにきてくれて、ありがとうございます」
「はは、固いね。緊張してる?」
「もちろんです。タカダさんは、こういうのよくあるんですか?」
「ないない。サイトで会うの、実は俺も初めて。だから俺も緊張してる」
余裕そうなのに。
チヨはちらりとタカダを見る。
パリッとしたシャツ、捲り上げた袖から見える腕は引き締まってて、少し血管が浮き出てる。
それだけでさらにチヨはドキドキする。
「食事、とは言ったけど何か食べたいものある?」
「あ、何も考えてなかったです。というか、緊張してて、何も浮かばないです」
「そっかぁ。俺車だからお酒飲めるとこは厳しいしなぁ。和食?洋食?どっちがいい?」
「洋食、かな」
「あ、そう言えばプロフィールにオムライス好きって書いてたね。オムライスおいしい洋食屋あるんだよ。そこでいい?」
ちゃんとプロフィール覚えてるんだ。
なんか、嬉しいかも。
チヨがやっと落ち着いてきた頃、タカダが口を開いた。
「そうそう、俺の希望、考えてくれた?」