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第13章 闇の中

「おかえり」

チヨが戻ると、ソファでくつろいでいたタカダがチヨを手招きする。

チヨはおとなしく、タカダの正面に立つ。

「さ、今日はどんな下着？見せて」

チヨは着たばかりのバスローブの腰紐を取ると、そのままバスローブを脱ぎ捨てた。
床に、無造作に落とす。

「一周、周って」

チヨは体を隠すこともなく、ゆっくりとタカダの前で360度、回転する。

タカダは、すんなりと受け入れたチヨに、少しの落胆をする。
何度も裸にさせたせいで、今ではこれくらいでは顔をほのかに染める程度だ。

それでも、今日は。
羞恥に泣き叫ぶチヨを想像し、タカダは機嫌を直した。

「じゃ、ベットに横になって。ああ、これも」

チヨは、ベットに座ると、渡されたアイマスクを自らする。
そして恥ずかしげに胸元に手をやりながら、ベットに横たわった。

「拘束、するね」

言ったときにはすでに、チヨの手はタカダに取られていた。
慣れた手つきでチヨを大の字に貼り付けた。


暗闇の中、タカダが離れる気配がする。
少し遠くで物音がするけれど、テレビの音が邪魔をして、よくわからない。


プレゼント。


いつものおもちゃなら、あそこまで上機嫌にならないはずだ。
何が、待っているの？
不安になった頃、テレビからの音が途絶えた。

「さて、始めようか」


いつの間に移動したのか、すぐ近くから、タカダの声がした。