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サイトの人
第15章 戯れ
「どう?プレゼント、気に入ったみたいだね」

泣きじゃくるチヨの隣に座ると、タカダはチヨの髪を撫でる。

「ひどいっ…」

「こらこら、そう言いながら、喜んで喘いでたのは誰?」

胸に取り付けたローターを外しながら、タカダはまだクスクスと笑っている。


「彼はね、サイトウさん。なかなかのイケメンでしょ?」

タカダよりも少し年下だろうか。
確かに、こんな状況でなければ、つい見とれてしまうような顔つきだ。
ハーフのように彫りの深い目は、いやらしくチヨを舐め回している。

「ちーちゃん驚かせようと思ってね、シャワー入ってる間に呼んだんだよ。気がつかなかったみたいで良かった。サプライズのほうが感動も大きいだろうし」

タカダは嬉しそうに悪巧みをバラす。



「どうして、こんなこと…」

「ん?なんでだろうねー。楽しい、から?」


声を出して、タカダは笑う。


「安心して。本番はさせないから。ただ、せっかくのゲストなんだから、ちゃんと楽しませてあげるんだよ?」



サイトウ呼ばれた男と目を合わせると、タカダはチヨの手の拘束を外した。
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