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キスの後で…
第6章 で
「あの時、桃花に本気で手を出すつもりはなくて
桃花が処女だから、からかって怖がらせて
こんな関係はやめると言い出させようと思ってた」

え?そうなんですか?

「だって主従関係なんて付き合い方は可笑しいだろう?
それなのに、そんな関係でも良いと言う。
だったら、家に連れて行って、男ってものを怖がらせようと思ったんだ。
なのにろうそくで大笑いして。
桃花のバージンギャグが可愛くて。
我慢できなくて、ちょっと手を出した。ごめん」

今日の先輩は、謝ってばかりだ。

「サークルのみんなにもキスマークが見つかったのに便乗するように
俺のものだってわざとらしく主張して
成田先輩の話にまたやきもちを妬いて。
コスプレまでさせて、どこまで俺の言うことを聞くか試した」

そう・・・なの?

「子供なのは桃花のほうじゃない。俺だよ」

「で、電話番号は?なんで教えてくれなかったんですか?」
「この付き合いがずっと続くとは思えなかったからな」
「・・・・」

「好きな相手の電話番号を携帯から削除するのって・・・
すげぇ悲しいことだよ。
ずっと消せない番号がアドレスにあるのも辛い。
もし短い付き合いで終わるなら、桃花にそれをさせたら可哀そうだと思った」

先輩・・・
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