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同級生
第6章 夢で見た夜
「明日の朝、ウチまで送っていくよ。それなら薄化粧でも大丈夫だろ?芳川は、きっと化粧しなくても可愛いと思うけど。」

そう言ってふにふにと頰を摘んできた。

きっと、褒めてくれてるんだろうけど…アラサーのすっぴんですよ?始発とかの人のいない時間なら兎も角、公共の交通機関で帰るのは厳しいわぁ…
しかも始発と言ったって何人かはいるだろうし、そんな中ノーメイクに近い顔で電車乗るなんて、無計画にお泊まりしましたって言ってるようなもんだしね?
やっぱ無理。

「玄くん、明日仕事なんでしょ?送ってもらう時間なんてあるの?」

「ん。俺の仕事に合わせて、その前に送る形なら大丈夫。そんなに朝早くないから心配しなくていいよ。」

そんなやりとりの後、シャワーを使わせて貰う。

「シャンプーはメンズじゃないからコレ使って。そんなゴワゴワにはならないと思うから。」

と、バスルームで教えてくれたのは、美容室ラインのシャンプーとトリートメント。水回りも掃除が行き届いてる…
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