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女神の目覚め
第1章 女神の目覚め prolog
______『あ』
思わず声が出た。
俺はやっと着慣れたスーツの肩を動かして、
動揺を悟られないように廊下を急ぐ。
向かいから先輩OLの篠田有沙【しのだゆさ】さんが歩いてきた。
俺は有沙さんの全身に目配せをし、
チェックした。
____また、アレになってる。
『有沙さん、お疲れさまです!』
俺が挨拶をするも有沙さんは前方を見てスタスタ歩いて行ってしまった。
____ふわりと甘いフレグランスを、
残り香のように落として……………
『…………有沙さん!』
俺は振り返ると駆けて行き、
有沙さんの肩を叩く。
『……………へっ?
あ、通【みち】くん……………』
虚ろな瞳が少しだけ動いた。
スラリとした有沙さんのカラダ。
ガリガリと言ってもいい。
シフォンブラウスに、
タイトスカート、黒いストッキング。
栗色の長い髪は束ねずに下ろしている。
『今日、飲み行きません?!
付き合って下さいよ!』
俺は必死に笑顔を作った。
_____長い髪に隠した、
痣を思うと胸が痛くて泣きそうだ。
『えっ、でも……………、』
有沙さんはキョトキョト目を動かした。
今は繁忙期じゃない。
___って入社1年の俺が言うのも叱られそうだけど。
『気晴らし、大事っすよ!
ね、送りますから!!前の時みたいに』
俺は強引に言うと、
『帰り迎えに行きますからね~』と手を挙げ去る。
思わず声が出た。
俺はやっと着慣れたスーツの肩を動かして、
動揺を悟られないように廊下を急ぐ。
向かいから先輩OLの篠田有沙【しのだゆさ】さんが歩いてきた。
俺は有沙さんの全身に目配せをし、
チェックした。
____また、アレになってる。
『有沙さん、お疲れさまです!』
俺が挨拶をするも有沙さんは前方を見てスタスタ歩いて行ってしまった。
____ふわりと甘いフレグランスを、
残り香のように落として……………
『…………有沙さん!』
俺は振り返ると駆けて行き、
有沙さんの肩を叩く。
『……………へっ?
あ、通【みち】くん……………』
虚ろな瞳が少しだけ動いた。
スラリとした有沙さんのカラダ。
ガリガリと言ってもいい。
シフォンブラウスに、
タイトスカート、黒いストッキング。
栗色の長い髪は束ねずに下ろしている。
『今日、飲み行きません?!
付き合って下さいよ!』
俺は必死に笑顔を作った。
_____長い髪に隠した、
痣を思うと胸が痛くて泣きそうだ。
『えっ、でも……………、』
有沙さんはキョトキョト目を動かした。
今は繁忙期じゃない。
___って入社1年の俺が言うのも叱られそうだけど。
『気晴らし、大事っすよ!
ね、送りますから!!前の時みたいに』
俺は強引に言うと、
『帰り迎えに行きますからね~』と手を挙げ去る。