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夢…獏の喰わぬ夢
第6章 過去

恐怖の中で彼女と交わった。しかし以前とは違った。

動物達のように種の繁栄の為に行うものか?

互いの恥部をさらに辱める為か?

淫らな声を出す彼女をもっと乱れさせる為に、
それにより、自分の恥部の欲望が汚れたものでないと正当化する為に交わった。


快感は覚えても、さらに飽くなき欲望にかられ満たされなかった。


彼女も同じだったようだ。
不満気に僕をみる。



何てことをしてしまったんだ。


彼女をなじろうとした時。



天から声がする。


僕は言い訳という嘘、言い逃れという知恵を身に付けた。

「彼女が食べた。
僕は彼女が死ぬと思い汁を口にした。
彼女が僕に食べるように勧めた。だから食べたんだ。」


彼女は悲しそうに僕を見つめたが、彼女も罪を認めず、蛇のせいにした。



神は怒り、雷鳴が轟いた。

僕達はパラダイスから追放された。

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