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夢…獏の喰わぬ夢
第7章 現在
パソコンに興味のない僕には、彼女の行動は意外に思えた。


「でも、全部鵜呑みにできないわ。嫉妬ややっかみで本当か分からないものもあるから。」

「難しそうだね。」



話してる間に料理は出来上がり、小さなテーブルに乗り切らないほどだった。


「先に言っておくね。食べ終わったら今日は帰るわ。」

「どうして?明日ここから大学に行ってもいいし。何で今言うの?」

「自分でも帰りたくなくなっちゃうから、
でもきちんとしなければならないわ。
自由に会える為にケジメは必要なの。」

彼女は高校生の時の話を言っているのかもしれない。
たいして悪いことでないのに親に隠し立てしたことで、余計にこじれてつらい思いをしたこと。


ずっと一緒にいたい。
ここで2人で暮らしてもいいと、思ってたところだったので、残念ではあったが。


「わかった。自由の為に節度はあった方がいいね。」

がっかりした顔で彼女を困らせないように、真剣な表情で言った。


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