この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢…獏の喰わぬ夢
第1章 春
彼女には申し訳ないが、彼女の料理の腕前なんて興味もなく、
僕は、彼女の不思議な話題と、夢の中の彼女の追求に夢中だった。
今日は、彼女がランチの場所を決めた。
大学から少し離れた公園だったが、人も少なく、広々していて、落ち着いて話すには、ちょうど良かった。
彼女が用意したのは、サンドイッチだった。
「お口に合わなかったら遠慮なく言ってね」
と渡されたが、、
興味や期待しなかった自分はなんて失礼な奴だったろうか。
母親以外の手作りの味を知らないとは言え、お世辞なしで
「美味しい」
と自然に言葉がでた。
「君の料理を食べさせてもらった男は他にいるんだろうか?」
頭の中に留めるのを忘れ、つい口にしてしまった。
「いないわよ。あなたが初めて」
初めて‥嬉しい返事だった。
そして、感情や理屈抜きにもっと彼女のことを知りたいと素直に思った。
「夢を見る為に大学に入ったってどういう意味なんだい?」
「そのままの意味、就職の手段やもっと勉強したいとかないの。
大学生って肩書きだけあれば、好きな時間が持てるでしょ?
そうしたら、誰にも邪魔されずに夢見れるじゃない!
あなただって楽しい夢や続きがみたい夢のあと、もっと眠っていたいと思ったことない?」
僕は、彼女の不思議な話題と、夢の中の彼女の追求に夢中だった。
今日は、彼女がランチの場所を決めた。
大学から少し離れた公園だったが、人も少なく、広々していて、落ち着いて話すには、ちょうど良かった。
彼女が用意したのは、サンドイッチだった。
「お口に合わなかったら遠慮なく言ってね」
と渡されたが、、
興味や期待しなかった自分はなんて失礼な奴だったろうか。
母親以外の手作りの味を知らないとは言え、お世辞なしで
「美味しい」
と自然に言葉がでた。
「君の料理を食べさせてもらった男は他にいるんだろうか?」
頭の中に留めるのを忘れ、つい口にしてしまった。
「いないわよ。あなたが初めて」
初めて‥嬉しい返事だった。
そして、感情や理屈抜きにもっと彼女のことを知りたいと素直に思った。
「夢を見る為に大学に入ったってどういう意味なんだい?」
「そのままの意味、就職の手段やもっと勉強したいとかないの。
大学生って肩書きだけあれば、好きな時間が持てるでしょ?
そうしたら、誰にも邪魔されずに夢見れるじゃない!
あなただって楽しい夢や続きがみたい夢のあと、もっと眠っていたいと思ったことない?」