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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第12章 足掻く桜
授業はたいくつー
追い付くのに必死だけどさ、ハゲ頭のセンセ見てたって楽しくない。
早く終わってケーキが良いな。。
そんな事、思いながら授業は進み、やっーと放課後。
「美紀ぃー
ケーキケーキ!」
「はいはい…
街中の茶店、まだやってるかな??」
あ-!
あそこのケーキ、超美味しいって有名!!
でも、時間は21時を回ってる…
フツーの茶店は、そんな遅くまでやって無い。
「ともかく行って見ようか桜…
ダメなら違う場所もあるでしょう?」
「そだねー」
今まで通りに楽しく話しながら、私と美紀は街中へ……
でも、1つ気付いた…
何時もなら、駅のトイレで着替えるのに、美紀はそのまま、ホントに茶店だけで帰るみたい。
もうずっと美紀は夜の街に出ようとしない、遊ぶの‥飽きちゃったのかな??
私は、美紀と2人で連んで遊びたいのに・・・
「良かった、まだ営業中だった」
「美味しいケーキ……」
「桜の頭の中は甘い物しかないワケ?」
「えー!
甘い物無かったら、私死んじゃうよぉ」
「ぁはは…
そこまでか!」
楽しそうに笑う美紀、久しぶりに見た…
そうだ久しぶりだ、ずっとガッコに来ても塞ぎ込んでいたもん。
「好きなだけ食べて良いから…」
「やったぁー!」
美紀を引っ張って茶店の中へ……
遅い時間だから、全種類のケーキは無かったケド、私はその中から5つをチョイス。
美紀はお財布を見て渋い顔をしていたケド、まぁ良いかとドリンクも注文。
此処、隠れ家風で内装も綺麗なんだよ、ちょっとレトロ感満載だけど。
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