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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第13章 交差-人間模様



(結構上手くいってたのに……)



吉田の出現で全てが狂った、まさかぁたしが此処までダメージを受けるとは……


流石に吉田のやり方は酷い、ぁたしの心も身体も悲鳴を上げる程の、手酷いやり方。


あの人に知られるのは嫌だ、だけど‥完全にあの人と切れるなら、吉田は好都合…
そう思ったぁたしの方が馬鹿だ。


あの様子だと、吉田がぁたしを殺すのは時間の問題、ああまで最低のヤツだったと思えなかった、ぁたしの読み違い。


確かに証拠は握らている、その事実に折れたぁたしが悪い…
無理にでも蹴れば良かった‥と、今は思う。



「・・やっぱり、後戻り出来ないよね‥今更だぁ」


心も身体もボロボロ…
今更彼奴に逆らう事も出来ない、もう少し早く吉田の本性を見抜いていれば……



(後の祭り…
ぁたしはもう逃れられない……)



どれだけ考えたって、此処まで来た以上、吉田から逃れる方法なんて見付からない。


ホント‥馬鹿なぁたし……






久しぶりに公園に来て色々‥ホントに色々考えていたら、もう夕方近い。


そろそろ秋も終わりのシーズン、この緑いっぱいの公園も、今は時々枯れ葉が舞い飛ぶくらい。



「寒くならない内に帰ろう」


これ以上考えてたって、堂々巡りの繰り返しだって事は、ぁたしが一番分かってるもん。


やっぱり、ふぅーっと溜め息を吐いて、ぁたしは漸くベンチから立ち上がった・・・・・










「手配が全て整いました、1回目の発送は既に済ませています」

「そうか…
思ったより早かったね」


倉原との約束通り、医者と相談し、数種類の薬を1つに纏めた物を、早速美紀に送ったようだ。



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