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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第14章 闇の中の一筋の光
久々に強烈な吐き気を覚えて、トイレにダッシュ…
彼奴の声を聞いただけで、前に逆戻り‥何も進展してない、前のままだ。
彼奴が居る限り終わらない、多分ぁたしが殺されるまでずっと。
彼奴はぁたしを殺す…
3日後じゃ無くても、いつか確実に……
その恐怖が、ぁたしの心も身体も狂わせて…
そう、今みたいな吐き気が襲って来る。
「3日後・・
イヤだよ・・・」
トイレの中で、呟くように潰れるぁたし…
でも逃げられない、逃げて流出されれば、今度はぁたしは自殺の方を選ぶんじゃないの?
あんなの出されたら、世間で生きてなんかいけない、結局ぁたしは彼奴に従うしか道は無い、どんなにイヤでも・・・
「3日後の正式な出席者です」
遠藤が差し出した、当日の出席者一覧…
常務・総務・系列部長・人事部長・営業部長
よくもまあ…と言いたい面々、常務派勢揃いと来たものだ。
どちらかと言えば私派である専務を抜かし、上手く設えてある。
「初めは専務も‥と言うお話でしたのに……」
「上手く乗せられたかね…
専務と早乙女派は一切居ない、どちらにせよ同じ事、さして変わりはしないよ」
此処まで大きな会社になると、派閥なんて当たり前、早乙女‥身内すらも巻き込んだ権力争い。
これでも、社長・副社長・専務は早乙女派か私個人派、その外堀に常務派が居るのが今の勢力事情。
それを上手く押さえて転がすのも、私の仕事な訳だ。
常務派は、20代後半で会長になった私を見下している者も少なくない…
少しずつ潰してはいる、そう分からないように少しずつだ。
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