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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第14章 闇の中の一筋の光



大きな改革は社内全体に波紋を呼ぶ、回りくどいがターゲットを絞って、1人づつ潰して行く方が会社に取っては好都合。


まあ私自身、会長になる前の実績もあるから、常務派もおいそれとは私に手を出せない。


微妙な均衡‥それがグループ会社というものだ。



「裏で何を画策しているか知らないが構わないよ、常務程度では私に勝てる訳も無し、精々無駄な努力をして貰おう」

「そうですか…
では、当初の手配通りに致します」


こちらからは、私と遠藤の2人のみ…
だが、遠藤が話に入る事は無いだろう。


実質私1人で5人の狸相手、負ける気が全く無いところが私らしい。




そもそも、今の複合企業形態を作ったのは私自身、誰よりも組織形態を熟知し、統括プログラムで随時社全体を把握。


それに、要所要所に私子飼いの部下を配置し、プログラムでは見えないリアル部分の対応と、経営には万全を期している訳だが……


私の子飼いの部下は、社内では一切明かしていないし、存在も教えていない…
例えて言うならば‥常務の秘書とか‥しっかり必要な場所に必要な人材は配置している。




「遠藤、この5人の何か良いネタは無いかい?」

「そうですね…
今のところは何も……
3日の内に、手の者から情報提供させますか?」

「・・・
そうだね、手の内は多いに越した事は無い…
それを披露するかは別だが……」

「では早速手配に回ります」

「ああ……」


昔ながらの人海戦術だが、この手はこういう方が効果的。



「3日後‥楽しみだね」


悔しがる常務共を見るのも、また楽しい…
あまり表に出ない私だから。



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