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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第14章 闇の中の一筋の光
何時も通りに、彼奴はラブホを出た瞬間に消えた…
もうそんな事なんてどうでもいい。
「・・・・・」
まだ、意識が定まらない…
半分朦朧とする。
ぁたしはこれからどうすれば??
そんな事も分からない。
ただ分かるのは、歩かなくちゃって事だけ…
だから歩き出す、当てもなく………
どこだろう此処?
ただ何にも考えずに歩いてた。
違う、考える気力も起きない…
それだけ、彼奴にやられた衝撃は大きかった。
「・・・雨・・・」
初め、ポツポツと降り出したのが、次第に大降りに……
今のぁたし‥濡れ鼠だ。
コートをしっかり握っているが、脚は生足で長い髪が濡れて張り付いて、みすぼらしい姿。
「・・眼鏡‥無いなぁ・・・」
彼奴の続く平手打ちのせいで、眼鏡は飛ばされたらしい、裸眼に雨が当たって漸く気付いた。
もう‥何にも無いなぁ…
ぁたし全部無くしちゃったみたい。
心も身体も粉々…
あれまでされて守る心って何??
眼鏡と一緒に、ぁたしの最後の小さい小さいプライドも、完膚無きまでにズタズタにされた。
こんな情けない姿で歩いているのに、何も思わない‥思えない。
まるで雨が、ぁたしの心を凍らせて行くような…
ホントに凍ったのかな?
それとも心‥無くしたのかな??
どっちでも良いや、もう関係ない知らない分からない。
此処どこだろう?
少しだけ止まって、辺りを見回して見る。
「・・・・うそ・・・」
此処は………付属高に続く道……………
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