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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第14章 闇の中の一筋の光
何も見たくない、聞きたくない、蹂躙されたくない、心壊されたくない。
もう・・・無理だから・・・耐え切れないから・・・・・
「・・歩かなくちゃ・・」
いつまでも此処に居られない…
此処は、ぁたしの最後の心を呼び覚ます。
深夜で店が全て閉まり、少ない街灯だけを頼りに、ぁたしはまた歩き出す‥泣きながら。
「・・・・・」
ぁたしは当てもなく歩く、なるべく付属高に近寄らないように…
薄暗く土砂降りの雨の中を、泣きながら1人さ迷うよう。
「・・・・・」
こんな時間に車が走って行った、此処じゃ珍しいな……
そう思ったら、通り過ぎた車は急にブレーキを掛けて止まった・・・・・
何時もの道を走っていたら、前方に人影らしき者か??
(こんな時間に珍しい…)
この辺りは、深夜は殆ど人など通らない…
車は歩道を歩いている者とすれ違う。
「・・・!!」
今のは!!!
「遠藤!
止めろっ!!」
「!
っ!!」
急な事に遠藤も驚いたらしく、いきなりの急ブレーキ!
そんな事はどうでもいい、私はすぐさま車から飛び出して、歩道を歩いている人物の元まで走った!
車‥少し先で止まったみたい、ブレーキの音がしたから。
ぁたしには関係ないケド……
でも、関係なくなかった、車から誰か降りたみたい、そして……
「・・美紀!!!」
今の・・・声・・・
違うと叫びたい、でも身体も声も動かない…
だって‥あの声は……!
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