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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第14章 闇の中の一筋の光
どうして、ぁたしは拒めなかったのだろう。
美紀‥と呼ばれた時、走って逃げれば良かったのに、足が竦んで動けなかった。
それに‥優しい言葉を掛けてくれた、あの人にぁたしは…
『お願い・・・
早乙女会長・・・』
『っ!!!』
あえて言った、早乙女会長‥と……
あの人は、少しだけ傷付いた目をしていた。
だから、急に態度を変えられ、ぁたしは言葉に詰まってしまった。
『・・・
このまま未成年が1人歩いて、警察にでも捕まる気かね?
今捕まったら、その怪我‥どう理由を付けるつもりだい??』
『それは…!!』
ホントの事…
あのまま歩いて、警察に捕まっていたら、私は言い訳のしようが無い…
身体中傷だらけの未成年が、真夜中に街をフラついていたら、何時かは補導されていた。
そうしたら、ぁたしはもう誤魔化せない、全てバレていたと思う。
『とりあえず、傷の手当てはさせてくれ…
頼むから‥言う事を聞いてくれないか??』
だから、逆らえなかった…
そして傷の手当てをしたら、好きにして良いと……
「・・シャワー」
彼奴の残滓を洗い流したい、彼奴に触れられた場所も……
コートを脱げば無惨な姿、下着は無く服も破れ‥最低なぁたし。
破れた服を脱いで、手前にあるシャワーブースだけ使う。
「・・・うっっ・・・」
シャワーに当たれば、何時ものように涙が出て来る。
あそこまで彼奴に蹂躙された悔しさと、ぁたし自身の情けなさ…
そして、あの人に逆らえなかった、ぁたしの心の弱さ。
全ての感情がいっぺんに出て来て、ぁたしを押し潰す。
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