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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第14章 闇の中の一筋の光
嘘‥嘘‥
この人が‥季永さんが、そんな事を言うなんて……
愛しているって‥1人の女性として…
罪だと分かっているのに、なのになのに!
「・・ぁたしは・・」
「ん??」
身体が震える…
ぁたしは、それに応えて良いの?
本当に良いの??
一生背負う罪なんだよ…
立場もある人が、その罪を背負うの??
でも‥でも‥ぁたしは!
「ぁたしも……
ずっと忘れようと思ったのに、忘れてられなかった…
ぁたしは‥季永さんが好き、父親じゃなく1人の男の人として……
でも‥罪だよね父親となんて………」
「美紀……
美紀に覚悟があるのなら、私は一生罪を背負うよ…
そして、どんな事があっても、もう二度と離さない」
「ぁたしの覚悟…
ぁたしは‥一生罪を背負っても良い……
ずっと季永さんと恋していられるなら」
「良いんだね?
後戻りは出来ないよ??」
「はい……」
あの日、ぁたしがちゃんと話を聞いていれば…
そして逃げずに応えていれば、こんな事にはならなかった。
全ては、ぁたしが逃げたのが始まり…
季永さんは、とっくに覚悟を決めていたのに、それに気付けなかったのは‥ぁたしだ。
今を逃したら、もう季永さんに会う事は無いと思う、だからぁたしは、ずっと隠していた本心を季永さん語った。
「やっぱり服‥濡れるから……」
「・・今更だと思うけど??
どうせ初めから濡れていたんだし、同じだよ」
そう言って、あの頃と変わらない笑顔を見せてくれる。
少し前に、死ぬ覚悟で見た笑顔を……
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