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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第14章 闇の中の一筋の光



「・・離さないで……」

「ああ…
離さないよ……」


今度はぁたしから、季永さんの首筋に腕を絡める。



「・・・美紀・・・」


気を使ってくれてか、少しだけ腕を掴まれて、触れるだけの優しいキス。



「ん……」

「美紀‥愛してる」

「ぁたしも……」


何度も繰り返される柔らかいキス…
何だか、ファーストキスの時の事を思い出す、息を止めていたら笑われた事、今では良い思い出。



「ともかく、今は傷の手当てをしよう?」

「・・うん・・」


考えて見れば、ぁたし酷い状態だった…
あまりの嬉しさにすっかり忘れていた。


何時までもシャワーはと、季永さんが脱衣所まで手を引っ張ってくれる、こんな些細な事まで懐かしい。



「その‥美紀…
後ろ向いていてくれないかい??」

「えっ!?」

「着替え‥流石にこれではね」

「あっ!!」


ぁたしは慌てて後ろを向く、そうだよね‥季永さん、びしょ濡れだったんだから。


ぁたしは、目の前にあるバスタオルを巻いて‥だけど服どうしよう??





流石に今、男の裸なんて見たく無いと思い、美紀に後ろを向いて貰ったが……



(こういうところは変わらないね)



あの頃と同じ仕草、少し赤くなって後ろを向いた。


と、着替え着替え…
シャワーとも思ったが、先程のあれで、中途半端だった髪も完全に降りたようだし、まあこのままで構わない。


手早くスーツを脱いで、何時も置いてある、Tシャツとジーンズに。


美紀の方は、バスタオルを巻いているだけ…
服か‥困ったかな??



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