この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第15章 束の間-早乙女邸-
「何を考えていたんだい?」
「それは‥その‥あの‥‥」
ハッキリ聞けないよ……
「・・気になるね…
私の顔を見て、何を考えていたのか……」
「えっと‥んっっ…」
紀永さん、少し身を起こしたと思ったら、ぁたしに軽いキス。
「・・言ってごらん?」
こんな風に聞かれたら、話さない訳にいかないし‥紀永さんの意地悪。
「その‥紀永さんってホントは幾つ………なのかな………って………」
追い詰められて、つい最後の方は声が小さくなってしまう…
紀永さんの方は、キョトンとしてるケド。
「私?
‥そう言えば、言った事が無かった‥かな?」
「うん……」
「……34……」
「えっ??」
その‥声が小さくて……
「ふぅ…
34だよ……
だから言ったよね、オジサンだって………」
バツが悪そうに、口に手を当てて渋い顔をしてる、やっぱり言いたくなかったんだ。
「くすくす…
そんな歳には見えない」
「よく20代とは言われるが…
これでも、18才の娘を持つオジサンなんだけどね」
「あ‥そっか……」
ぁたしが居るんだから、そうだよね…
って事は、ぁたしが産まれた時、紀永さん16才!?
それって物凄く早い、ぁたしらの感覚でも、早い方に入る。
「今更暴露か…
歳の話は避けていたのに……」
「くすくす…
ぁたしも、あまり気にして無かったケド……
紀永さんって若作り‥くすくす……」
「若作り‥ね…
良い時と悪い時があるが……」
もう仕方ないって顔してる、ホントに歳の話は嫌なんだ。
・