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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第15章 束の間-早乙女邸-



朝から、紀永さんの温もりを感じて、こんな話をして…
まだ、どこか信じられない、ぁたしが今此処に居る事。


いきなりの幸せ…
ずっと、どん底まっしぐらだっただけに、夢なんかじゃないと思ってしまう……
覚めたら壊れる幸せな夢。



「美紀??」

「えっ??」

「どうしたんだい、急にボーっとして…
そんなに歳が嫌だったかな?」

「違う、そうじゃない…
何だか夢‥みたいで……」

「夢じゃない…
私は此処に居る、美紀の側に……」

「うん…」


まだ少し実感が湧かない、目が覚めたら彼奴に殺されている最中とか……


幾ら何でも、そんな夢は嫌だ・・・



「・・・
とりあえず‥朝食食べれるかい??」

「・・少しなら……」


ちょっと自信が無い、1日で色々あり過ぎて、食べれるかどうか。



「じゃ、軽い物を頼んで来るよ」


紀永さんは、サラッとベッドから降りて、隣の部屋に行ったみたい。


此処って何部屋あるんだろう??


こんな広い部屋、ぁたしには縁が無いと思っていた。



「あ‥携帯……」


コートのポケットに、携帯と財布だけは入ってる、後は何も持って来なかった‥必要無かったから。


そっとベッドから降りて、夜中に使ったバスルームに……



「・・散々やられたんだった」


まだ置きっ放しの破られた服・・


地獄と天国を1日で味わった…
ホント、運があるのか無いのか、理解に苦しむくらい。



「だから携帯…」


ポケットから携帯と財布を取り出して…
何気なく見たら、携帯の着信ランプが光ってる。



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