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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第15章 束の間-早乙女邸-
「ホントに全然世界が違う」
そりゃ、有名な早乙女邸だもん、ぁたしなんかが暮らしてる、一般家庭なんかとは次元が違うって分かるケド。
「何か変な感じ……」
ぁたし、場違いなところに来ちゃったとか?
不良娘には絶対似合わない場所。
こんな場所で1人だと、色々考えてしまう…
これは仕方ない、はっきり言って馴れないし落ち着かないし。
グルグルと後ろ向きな考えを続けていたら、遠藤さんが袋をいっぱい抱えて入って来た。
「遅くなりました、着替え気に入るのがあれば良いのですが…」
「あ‥いえ、何でも良いですから」
うん、着れれば何でも良い、文句なんて言ってられない。
「その‥先程の女性と行ったのですが、今時の高校生がどんなのが好みか分からず、とりあえず目に付いた物を……」
遠藤‥さんだったかな?
あの日ぁたしを案内してくれた人……
にしても、かなりの困り顔…
そうだよね、普通男の人が女性物を買いに行くなんて、有り得ないもん困るよ。
「ホントに何でも良いですから、ちゃんと着れれば構わないです」
「はあ‥そうですか…」
というか、遠藤さんが居たら着替えられないんだけど……
「着替えたいんですけど……」
「あっ!
すみません、外に出ます…
後、午後からになりますが、医者が来る予定です、きちんと見て貰うようにと会長が仰っておりました」
「・・・
医者・・ですか?」
「苦手ですか?」
「そうじゃ無いんですけど……」
医者という事は、この傷を見せなきゃならない、あまり人には見せたくないのに……
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