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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第15章 束の間-早乙女邸-
「・・・
心配しないで下さい」
遠藤さんは、わざわざぁたしの前に立って、ぁたしの目を見て…
ちゃんと、目を合わせて話す人なんだ。
「屋敷内で内々ですから、外に漏れる心配はありませんし、診療も此処でします…
それでも‥駄目ですか?」
「・・分かりました」
こう言われたら、頷くしか無い…
何となく‥雰囲気が紀永さんに似てると思うのは、気のせいだろうか?
「それは良かったです…
では、私は本当に出ていますので、これで……」
「はい、ありがとうございます」
遠藤さんが出て行った後、ぁたしは袋の中の服を確認。
「うわー高そ……」
下着から何から全てブランド品、一体どこに行って買って来たの??
「とりあえず、ぁたしが着れそうな物は……」
目に付いたのは…
スリムジーンズに、柔らかそうなカットシャツ、何となく紀永さんとお揃いみたい。
「うん、これにしよ」
ちょっと名残惜しい、紀永さんのYシャツを脱いで、決めた服に着替えて…
「サイズもぴったりだぁ」
あれだけで、ちゃんとサイズを合わせてくれるなんて凄いなぁ…
ぁたし、人のサイズなんて分かんないと思う。
「これで動けるケド…」
あまりウロウロしたらマズいよね…
じゃ、とりあえず隣の部屋かな?
扉を開けた向こうはリビング風…
多分、紀永さんのプライベート空間なんだ。
初めから寝室だったから気付かなかったケド、続き部屋で、こっちの方が私的な場所。
「良かった、テレビくらいは‥ある」
多少、本が多いかな?
そんな事を思うくらいで、後はかなり豪華なリビングのような作り。
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