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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第15章 束の間-早乙女邸-
「意外に似るのかな?」
「えっ!?」
「趣味…
美紀が作ったのも公開しているのかい?」
「あ‥うん、前に作ったのなら…」
慌てたようにマウスをクリックして出て来た、美紀が作ったというプログラム一覧。
「見ても良い?」
「うん…」
座ってる美紀の後ろから、マウスを操作して出たプログラム……
「・・・
これは‥また……」
「結構前のだから、甘いってみんなに言われたやつ……」
「そんな事は無い…
集管プログラムは簡単には出来ない」
驚いた…
公開した日付からして、これは美紀が中学生の時に組んだ物…
集中管理プログラムの一部だが、とてもじゃないが中学生が作ったとは思えない出来‥かなり緻密な設定にバグの自動修正まで……
年齢非公開になってるから、細かい指摘を受けているが、普通の中学生が出来る範囲を遥かに超え…
いや、それ専門で大卒から入って来たような新人より腕は確かだ。
血は争えないと言ったところか……
「やっぱり、どこか変かな??」
「プログラムの方向性自体は間違っていないよ、後はこれにどう後付けするかが問題だね」
「・・・
既存の管理の一括化…
でも、それだと今のままじゃバランスが取れないかなぁ…
均一化のプログラムを足したら‥‥うーん・・」
すっかり本気で考え込んでしまった…
意外に考え出したら一直線‥らしい、誰に似たのやら……
だが、この能力を埋もれさせるには、あまりにも惜しい…
美紀本人は遊び半分のつもりらしいが、専門に習えば私より上を行くかも知れない。
それくらい、まだまだ可能性を秘めている、そんな感じがする。
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