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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第15章 束の間-早乙女邸-



「じゃ、1つ面白い事をしないかい?」

「面白い事??」


一度全てを閉じて、放置してあったプログラムを開く、使おうと考え作り始めたが、途中になってしまった物。



「この続きを作れるかい?」

「これの??」

「そう…
仕事とはあまり関係のない物だから、時間を掛けても全然構わないんだが…」

「・・・
でも‥これって…」


どうやらザッと見ただけで、何を作っていたか気付いたようだ。



「いいの??」

「ああ…
仕事に使おうとは思っていたんだけど、途中放置になってしまった物だから心配は無い」

「じゃぁ、やってみたいな…」

「暇な時に、ゆっくりで良いよ」


ちょっとした試し…
基礎と理論付けくらいしか出来上がっていない物を、どう変えて行くか……
もしかしたら、私が考えないような仕組みを考えるかも‥どうするかは美紀次第。



「まあ、今日のところは見る程度で…
後で医者が来るって聞いてる?」

「うん、午前中に聞いた…
でも医者なんて……」

「素人のにわか処置だから、しっかり見て貰った方が良いよ」

「・・うん・・」


気乗りしない気持ちも分からなくは無いが、今は美紀の怪我と健康状態を把握するのが大切な事…
その為には、多少目を瞑って貰うしかない。



「そろそろ来るとは思うけどね…
心配ないよ、私の主治医でもあるのだが、医者のくせに軽口叩くような性格だから」

「軽口って……」


気を張っていたのか、私の言葉にきょとんとしている姿もまた…
こういうのを惚気と言うんだったか………



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