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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第15章 束の間-早乙女邸-



「でも、これって……」


スパイウェアの検索システム…
うんん‥内部不正操作用の検索システム……


こんなハードルの高いの、ぁたしに出来る?


確かに出来たら面白いとは思う…
少しだけ組んでるのを見ただけでも、これだけで監視の目の高さが伺えるもん、ぁたしそこまで高度なプログラミングの続きなんて作れるかな??


暫く、こういうのから離れていたから、少し不安…
時間を掛けて良いって言うケド、考えるだけで凄い時間が掛かりそう。






「素人のにわか処置だから、しっかり見て貰った方が良いよ」

「・・うん・・」


・・そうだった……


目の前の凄いプログラムに夢中になっていて、少しだけ忘れそうになっていたケド、医者に見て貰えって……


でも、この身体の傷に‥それに食事の事だってある、見られたら何をされたのか直ぐバレる、それはちょっとイヤ……



「そろそろ来るとは思うけどね…
心配ないよ、私の主治医でもあるのだが、医者のくせに軽口叩くような性格だから」

「軽口って……」


紀永さんの主治医?
それに軽口って、どんな人なのよ??


あまりの言いっぷりに、ぁたしがポカンとしていたら、紀永さんは笑ってるし……


でも、そんな医者なら大丈夫だよね?
イヤな目で見ないよね??


こんな汚れた身体のぁたしを……




とりあえず、パソコンの方は閉じて、もう少しで来るという医者を紀永さんと一緒に待つ事に…


ついでに、紀永さんは向こうの部屋の隅にさり気なくあったポットで、コーヒーも淹れてくれた。



「どうした美紀?」

「その‥コーヒーちょっと飲めない…」


あれから、カフェイン類が入った物は、あまり身体が受け付けない。


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