この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第15章 束の間-早乙女邸-



「それこそ今更だ…
あの状態で話を聞いて欲しいなど、私の勝手だったのかも知れない」


あの時は……


突然の現実に、ぁたしの思いだけで手がいっぱいで、紀永さんの話を聞かず、目も耳も塞いだ。


砕け散った幸せの衝撃の方が大きくて、何か言おうとした紀永さんの言葉を全て切り捨てたんだ。


まさか、こんな言葉だったなんて…
あの時気付いていたら……



「・・ぁたし・・・」

「今は、漸くこうして美紀が居てくれる、そして抱き締める事も出来るんだ…
何か不安な事があるかい?」

「・・無い……
紀永さんと一緒が良い……」

「ああ……」


ぁたしが泣き止むまで、ずっと抱き締めてくれて、髪を撫でていてくれる。


安心する…
紀永さんの腕の中……


どこよりも安心出来る・・・





結局、かなりの時間泣いていたワケで…
遠藤さんが、医者が来たと声を掛けてくれるまで、ぁたしは紀永さんの胸の中で泣いていた。


その後、泣き顔を見せたくなくて、慌てて洗面所に飛び込んだケド……





診療は寝室でやるみたい…
流石に男はね‥と言って、紀永さんと遠藤さんは、隣の部屋に引っ込んでしまった。


そうだよね…
女の診療に男の人が付き合うって、あまり聞いた事無いし、ぁたしも恥ずかしい。


そんなズレた事を思っていたら、今度こそ本当に白衣を着た医者が入って来た。




「ほぉー
これは可愛いお嬢さんだ、だけど少し痩せ過ぎだね…」

「は‥はぁ・・・」


確かに、見た目偉そうな感じだけど、ホントに軽口‥みたい…
この人なら大丈夫かな?



/416ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ