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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第15章 束の間-早乙女邸-
同族意識?
違う、ただの馴れ合い‥一方的な仲間意識。
ぁたし自身は興味が無いのに、周りが勝手にぁたしを祭り上げただけ…
全く意味が無い。
だけど、夜学に入って、様々な訳ありな人達が通っていて、少しだけ面白いと思った。
初め、家庭事情と付属高という事で、どこか贔屓目で見られてた…
でも、それは少しの間で、直ぐに一がぁたしを夜の街に誘った、そして桜や克己も……
桜はぁたしが誘ったようなもの、躊躇っていた桜を夜に誘ったのはぁたし…
それからは桜と仲良く‥それ以上に何でも話せる存在になって……
「ぁたし…
桜に隠し事しちゃった」
紀永さんの事、彼奴の事、ぁたし流石に桜に話せなかった…
あの茶店で聞かれた時、ぁたしが途中で話を切った"辛い"と言って。
桜、必死に言ってくれたのに、ぁたしはそれを無視する素振りを取って…
考えたく無かった、桜がどれだけ言おうとも、二度と元には戻れないんだって、自分に言い聞かせて‥やっぱり耳を塞いだ。
「ちゃんと聞いて、本当の事を話せば良かったのに……」
今更思っても、ぁたしが切った話を桜がする事は無いと思う、桜はそこまで口は軽く無い。
「ホントに‥ぁたしのバカ……」
空回りばかりで、何も進展してない…
紀永さんに再会して、やっと進展したものの、ぁたし自身の問題は、何1つ解決していないんだ。
先生が帰ってから、ぁたしはベッドで半身起こして、どれだけの間思いに耽っているんだろう?
考える事は沢山…
問題も山積み……
全然ダメじゃんぁたし………
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