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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第3章 夜に紛れて


「俺ー!
一番っっ!!」


マイクを握り、曲を探してる克己…
これ、カラオケ毎回恒例行事、1回に5曲は続けて歌う悪いクセ…コノヤロウ……




ガッコも終わり3人でカラオケ、途中の駅のトイレでぁたしは着替える…


ガッコ用のおとなしめの服から、ラインギリギリのミニスカートに、胸が見える寸前のカットシャツ…
それに薄く化粧をして、お気に入りのピアスを付ける。


どっから見ても、高校生とは思えないぁたしの姿…



これが今のぁたし、夜の美紀・・・





「もぅー
克己の恒例聞き飽きたぁーー
早く新しいの覚えてよー!」


ほぼ耳ダコと言っても良い、お馴染みの曲に、いい加減聞き飽きている桜…


ぁたしはというとビール片手に曲探し、あれからお酒もタバコも覚えた…



「んー良いんじゃん、歌わせとけぇー」


まるっきり聴いていないぁたし、そういうところは上手く切り替える。



「桜ー!
次ぁたしの番ね」

「あっ!
美紀何時の間に!?」

「ふっふっ…
克己と一緒の時は早い者勝ちだよー!」

「ああーズルい!」


ちゃっかりと次の曲の予約を入れている、悲しい曲は歌わない…ワザと明るい曲ばかり選ぶ、ぁたしが悲しくなるから……


桜も必死に曲探しをしているし…


友達同士のカラオケなんて、誰も曲なんか聴いて無い、ただ自分が歌えればそれで良し!



そんなバトル、2時間マイクの取り合いをしながら楽しくカラオケ、それから徐に夜の街をブラブラと歩く……





「てかー克己がいたら、男寄って来ないじゃん」

「俺のせいかよっ!!」

「んー当たらずとも遠からず?」


女2人に克己は責められ、タジタジモード全開…



「わーたよ、俺は単独行動な…
桜も美紀も上手い事いけよ」


手を振りながら、別方向に歩いてく克己を見送り……



「じゃ美紀行こうか」

「そだねー」


桜と2人で夜の街を歩く、目的はナンパ野郎の見極め!

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