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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第16章 平穏と秘密

痛々しい残る傷痕…
思わず、その1つ1つに口付けていったら、美紀の身体が小さく震える。
美紀の躊躇いには気付いていた……
それはそうだ、此処まで酷い事をされれば、男性が怖くて当たり前。
だから……
美紀から抱いてと言われた時、抑えが効かなくなりそうだった。
だが、覚悟と確認はしなければならない…
この一線を超えてしまったら、私はもう自分を抑える事が出来ないだろうから・・
それに、美紀の男性に対する恐怖心…
だから私は聞いた、良いのかい?‥と……
全てを背負う覚悟と、恐怖心の克服…
だが美紀は躊躇わなかった‥私なら怖くないと。
そうなったら私は止まれない…
美紀ははっきり"紀永は怖くない‥"初めて"さん"付けではなく名前で呼んだ……
美紀の覚悟と、何かに気付いたのだろう。
「んっっ……」
ブラを外した下に残る、はっきりとした縄の痕…
それに私は口付ける、美紀を安心させる為と、私自身を戒める為。
私の躊躇いが、美紀を此処まで傷付けた…
二度と美紀を傷付けやしない、その思いも込めて私は傷痕に唇を這わす。
「あっ・・紀永・・」
「ん・・・」
これだけでも、美紀には快感に繋がるらしい…
それに、美紀に紀永と呼ばれる度にゾクッとする、甘く名を呼ばれる度、私の中の男の部分が姿を表す‥もっと美紀が欲しい、私しか見えないくらいに・・・
「あっ・・あぁ!」
そっと胸に触れると、甘い喘ぎ声と共にピクンと跳ねる身体…
溜まらず胸を揉みしだき、快感に硬くなった乳首に舌を這わせれば・・
「あんっ! 紀永っそれぇっ!」
敏感に快感に従う身体、あの頃と変わってない。
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