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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第16章 平穏と秘密

「美紀‥眠いのかい?」
「うんん…
少しだけ紀永にくっ付いていたいだけ……」
「そう…
私は嬉しいが…」
「嬉しい??」
どうして??
「何時も離れて寝ていたからね」
「それは、疲れて寝てるのに邪魔したらマズいかなって……」
そう、ぁたしはまだ屋敷で紀永と一緒に寝てる。
同じ3階のゲストルームを使えば良い話なんだケド、何故か紀永の方が渋い顔。
キングサイズのベッドだし、2人で寝ても構わないかって、ぁたしもそのまま……
でも、広さがあるから、起こさないようにと離れては寝ていた。
「私としては、離れないで居てくれた方が嬉しいけどね」
「でも…
ほら、夜中までパソコン使ってたりするから、先に寝てる紀永に悪いかなぁって」
「そんな事はないけど?
こうして、くっ付いていてくれた方が安心するよ」
「それは‥まあ……」
あれから…
紀永のプログラムの続きを作ってる、基本が良いから結構面白くて、夢中になり過ぎて夜中までやってしまう事も多々。
そういう時は、紀永の方が先に寝ちゃっているから、ぁたしはベッドの端っこで就寝‥朝は仕事なんだから起こしてしまったら悪いかなって思って。
「まだ怖いのかと思っていた…」
「無い!
紀永に限ってそれは無いから!!」
気‥使われてたんだ…
彼奴のせいで、男が怖いんじゃないかって、全然そんな事は思って無かったのに、他はともかく紀永は大丈夫、怖くない。
「じゃ、お互い変な気を使っていた訳だ」
「・・そうみたい」
2人でクスクスと笑い合う…
どっちも気を使っての、思いの勘違い。
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