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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第16章 平穏と秘密



「じゃぁ、今度からは紀永にくっ付いて寝る」

「私もその方が良いね」

「だけど、今もくっ付いているケド?」

「・・
それもそうだ……」


此処はセミダブルかダブルの広さだから、離れる方が難しいんだけどな?


でも、裸で温もりを確かめられる此処も好き…
うんん‥初めは此処からだったんだから。



「たまに此処で寝たいかな?」

「それも良いかも知れない…
が、今日のところは抜け出して来たから、戻らないと遠藤達が心配するよ」

「あっ‥そうだった」


急に紀永が行くと言って此処に来たんだもん、戻らないと心配されちゃうか……



「名残惜しいけど…」


ぁたしの唇に軽く触れた後、紀永はベッドから抜け出して服を手にしてる。


ぁたしも慌てて自分の服を手繰り寄せて、ベッドの中で着替え…
幾らそういう関係だって、着替える姿を見られるのは多少恥ずかしい。





「さて戻るかね」

「ちょっと寂しいかな?」

「鍵とカードを持ってる限り、何時でも来れるよ」

「・・うん
そうだよね……」


帰りは一度店の入り口のところのセキュリティーを作動させてから、あの物置の分からないように隅に設置してあるセキュリティー装置にカードをスキャン…
これで壁が開き、壁の向こう側でスキャンさせたら壁が降りて来る‥結構複雑に作ってある。



「美紀、マウンテンバイク乗れるかい?」

「えっ漕ぐ方??」

「そう…
この間急いでいたから、こっちに来る時にミニバイクを使って置きっぱなしなんだよ」

「乗れるよ」

「じゃ頼んだ」



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