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第17章 早乙女会長の策略

家の中の写真から見て、どうやら外部ツールに保存している‥という訳では無さそうだ。


だが、所持しているパソコンにバックアップはあるようだが、その他の記憶デバイスは自宅の中には一切無しか……


流石にパソコンの中身までは見れなかったようだ、個人のパスワードを見付けるのは難しい。


確か‥吉田春夫の住所と固定電話のナンバーは記載されていた筈……


報告書を前に戻し、個人データの１枚を引き抜く。



「遠藤‥見ないふりをしてくれよ？」

「・・・・・」


執務室の端末から、ネットを経由……



「さて…
こういうのは久しぶりだね」


このシステムを作る時、ハッカー対策として、まずハッカー側からの手口とプログラムを調べる事から始めた。


だから、私自身ハッカーの腕前もある…
勿論、違法行為なので使う事など無かったが、今回は背に腹は代えられない。


美紀の安全と解放が掛かっているのだ…


やっと、この手に戻って来たものを、みすみす吉田春夫に潰される気など無い…
多少の違法行為だろうが、証拠が残らなければ良いだけの話。


それくらいの腕は持っていると自負している、勿論実績も……



「先ずは………」


電話番号からの覆歴…


固定だから、電話会社にアクセスしなければならない、番号からどの回線を使っているのか調べ……



「・・・
見付けた・・・」


キーボードを自由に操作し、吉田春夫の痕跡を発見…
有料放送‥こちらの方がセキュリティーは甘い。



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