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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第17章 早乙女会長の策略



「確か……
あの定時制高校には、年に1度の校内式典に合わせ寄付を行っていると記憶にありますが、この地域の殆どの学校に寄付は贈っていると……」

「まあ、そうだね…
早乙女家の通例になってはいるが、社会的貢献という建て前上の事…
一番はあの付属高だが‥私の母校でもあるから、寄付は多めだったか……」

「あの高校ですか??」


意外という顔の遠藤…
そういえば知らなかったかな??



「手短なところで済ませたと言えば聞こえが良いがね、実際は中の上くらいの成績…
既に仕事もしていたんで、学業はおざなりだったんだよ」


これは本当…
無理やりだったが、早乙女系の会社に入ったのは良いが、好きなプログラマーの仕事に夢中になり学業は疎か。


当然成績は伸びず、進学コースどころか、卒業するまでギリギリだが、中の上くらいの場所で何とか持ち堪えた…
かなり懐かしい話。



「私の高校時代なんてどうでも良い…
遠藤、もし一番初めの案を実行するとして、吉田春夫の撮影及び美紀の安全が保証されるか、今どの程度分かる?」


致し方ないが、この案が最も成功率が高い…
危険も伴うが、どれだけ回避出来るかによって、可か不可か判断しなければならないだろう。



「・・・
そうですね…
吉田春夫が使うあのラブホに、カメラを仕込む事は可能かと思います…
美紀様の安全の方は‥あの者次第かと……」

「ふむ…
あまり勝算は良くないか……」


ふと、端末からあのラブホの情報を出して見る‥おや?これは・・



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