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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第17章 早乙女会長の策略



結局のところ、夕食時まで反撃の狼煙を上げた美紀に詰め寄られる羽目になったが、これはこれで楽しいと思える。


変化の少なかったこの屋敷に美紀が来てからは、日々のちょっとした変化や、こう笑ったり膨れたりする美紀と一緒に居て、楽しく幸せな毎日‥今までは考えられなかった事だ。






夕食は場所を移して、リビングダイニングの方へ…
私室で食べる時もあるが"ちゃんと場所あるんだからそっちで食べようよ"という美紀からの提案で、なるべくこちらに来て食べるようにはしている。


3階のメインルームになるリビングダイニングは広い…
ゆったりと寛げる空間として、50畳以上の広さで暖色系でシックな作り。


その中の広めのダイニングで夕食……



「美紀様、今日も腕に寄りを掛けましたからね
残しても良いですから、しっかり食べて下さい」

「ぷっ…
残してもしっかりって…
ぁたし、どっちを取れば良いのかな??」


あの初日の1件以来、美紀と厨房の女シェフとは仲が良い
殆ど彼女が美紀の食事一切を仕切る程。



「では、私はこれで…
後で美味しいココアをお持ちしますから」

「はい!」


一通り料理を並べ終わり、女シェフは部屋から出て行く……



「じゃ食べようか」

「うん、頂きま-す」


屋敷に来てから、和洋中と考え付く物は一通り出したようだが、美紀は普通に和食好みらしく、最近は和食中心メニュー。



「ん-
美味しい…」

「やっぱり和食が一番合うようだね」

「だって日本人だもん」


何故話しながら食事をするか‥それは少しでも美紀に食べて貰う為。



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