この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第17章 早乙女会長の策略
来た当初、美紀の食事量は驚く程少なかった…
無理して食べても嘔吐感が来るらしく、直ぐ部屋を出て吐きに直行……
拒食症にはよくある例。
そこで、話しながら食べるという方法に切り替えた…
これならば知らず知らずの内に食事量が増える、勿論医者と相談した上での事。
今は、だいぶ食べれるようにはなったと思える、それも楽しそうに食事は進む。
「紀永‥1つ良いかな?」
「ん?
なにか困り事??」
「一度‥倉原の方に行きたいかなって…
ほら、ぁたしそのままだったから、欲しい物とかもあるし………ダメ??」
「あれから少し日数も経っているから大丈夫だとは思うが、一応入院中の病人だよ美紀は」
「それは分かってる…」
確かに着の身着のままの状態で、この屋敷に来た…
やはり私物で欲しい物もあるだろう。
「分かった、数日なら構わないよ」
「ホント!」
「ただし、学校には近付かない‥それが条件だね」
「うん…
勿論分かってる」
今此処で吉田春夫に見付かる訳にはいかない、学校が恋しいのも理解しているが、此処だけは曲げられない。
「沢山あるの?」
「え?」
「荷物……」
「どうだろ…
ん-あれとか‥あれも欲しいし‥ぁたし1人じゃちょっと持てないかなぁ??」
「ダンボールくらい送るよ?
後、箱積めさえしてくれたら回収するから」
「此処からダンボール!?」
「まさか……」
これには、流石に笑いを堪え切れない。
「・・サプリメント・・」
「へっ??」
・