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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第17章 早乙女会長の策略



来た当初、美紀の食事量は驚く程少なかった…


無理して食べても嘔吐感が来るらしく、直ぐ部屋を出て吐きに直行……
拒食症にはよくある例。


そこで、話しながら食べるという方法に切り替えた…
これならば知らず知らずの内に食事量が増える、勿論医者と相談した上での事。


今は、だいぶ食べれるようにはなったと思える、それも楽しそうに食事は進む。



「紀永‥1つ良いかな?」

「ん?
なにか困り事??」

「一度‥倉原の方に行きたいかなって…
ほら、ぁたしそのままだったから、欲しい物とかもあるし………ダメ??」

「あれから少し日数も経っているから大丈夫だとは思うが、一応入院中の病人だよ美紀は」

「それは分かってる…」


確かに着の身着のままの状態で、この屋敷に来た…
やはり私物で欲しい物もあるだろう。



「分かった、数日なら構わないよ」

「ホント!」

「ただし、学校には近付かない‥それが条件だね」

「うん…
勿論分かってる」


今此処で吉田春夫に見付かる訳にはいかない、学校が恋しいのも理解しているが、此処だけは曲げられない。



「沢山あるの?」

「え?」

「荷物……」

「どうだろ…
ん-あれとか‥あれも欲しいし‥ぁたし1人じゃちょっと持てないかなぁ??」

「ダンボールくらい送るよ?
後、箱積めさえしてくれたら回収するから」

「此処からダンボール!?」

「まさか……」


これには、流石に笑いを堪え切れない。



「・・サプリメント・・」

「へっ??」



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