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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第17章 早乙女会長の策略



「サプリメントの無料モニターってなかったかい?」

「紀永‥どうして知ってるの??」


そろそろバラしても良い頃だと思う。



「あれはね、私が医者に頼んで送っていた物なんだ」

「・・嘘っ!?」

「倉原に頼まれてね、美紀の症状をこちらに連絡してくれる変わりに、私から‥というか、ダミーの空の会社から送っていた」

「でも、電話対応してくれた……」

「あれか…
かなり困ったらしいよ‥遠藤が…」

「遠藤さん?
なんで??」

「対応したのは遠藤なのだよ、ボイスチェンジ機能を使って女性の声でね」

「嘘ぉー!
全然分からなかった…
オペレーターのお手本みたいな感じで、対応も軽やか‥あれが遠藤さん………」


流石に箸を置いて茫然としている…
会話の内容までは知らないが、本当に女性だと思っていたらしい。



「遠藤さんの七不思議……」

「ま‥まあ、それはともかく、会社自体はそのままにしてあるから、そっから送る、回収も会社の住所にしてくれれば、回って屋敷に届くから・・・って美紀??」

「へっっ!?
あ‥うん、わ‥分かった」


余程遠藤だったのがショックだったのか、美紀はまだ半分くらい茫然自失。


一体、どんな会話だったんだ???





一応、美紀の反応が普通に戻ってから話を続ける・・かなりの時間を要したが・・・



「何時から行くんだい?」

「そんなに急いでないケド、2~3日中かな?」

「そう…
出来たら……倉原と話してあげて欲しい…
私からの願いだ」

「それは・・・」


うつむく美紀…
この機会だ、少しは向こうの親子関係を修復して欲しいという私の願い。



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