この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第17章 早乙女会長の策略
「なるべく‥努力はしてみる…
ぁたしが悪いのは分かってるから……」
「うん…
それで良いと思うよ」
「・・・・・」
やはり、まだわだかまりはあるのだろう…
そして美紀は自分が悪いのは理解している、それならば上手く行くかも知れない。
倉原夫婦に取っても美紀は娘、関係改善して欲しい‥一分の望みを掛けて・・・・・
紀永に話した2日後、ぁたしは一旦倉原の方に戻る事になった。
「美紀・・・」
「はい?」
朝だからスーツ姿の紀永、これから直ぐ仕事だ。
「これ……」
手渡されたのは携帯‥それもぁたしが持ってるやつと色違いの……
「美紀の携帯だと都合が悪いと思ってね…
同じ機種だからデータも簡単に移せる、それにもしもの場合に備えて、私と遠藤の携帯番号は登録しておいた」
「ありがとう…
これなら気楽に使える」
「ああ…
くれぐれも学校周辺には近寄らないように、良いね?」
「もう‥紀永の過保護」
「過保護で結構だよ…
美紀になにかあったら、私も悲しいからね」
「・・・」
紀永って、どうしてこういう台詞をサラッと言えるんだろう?
ぁたしの方が恥ずかしいよぉー
「気を付けて行っておいで…」
「うん…」
紀永のスーツを掴んで、軽く爪先立ちしながら触れ合うだけのキス。
それに紀永はニッコリ笑って、仕事の為に私室を出て行った。
「さて、ぁたしも…」
持って来た携帯と財布、それと新しい携帯をポケットに入れて、倉原家に向かう為に、ぁたしも私室を後にした。
・