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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第18章 緊迫-逃走-
もっと専門的なのが欲しいな…
でも、この街じゃあの書店が一番大きいし、後はネットか都心に出るしか無い。
(これからどうしよう?)
デパートで何時までもゆっくりしてるのも…
だけど折角出て来たのに、これだけで帰るのもったいないような……
(適当に街を歩こう、なにか欲しい物が見付かるかも知れない)
決まれば後は簡単、カフェエリアを後にして、人ごみを抜けてデパートの外。
ずっとオシャレな商店街が続いているから、歩く内に目に付いたら入ってみよう。
そう思って、ぁたしは街を歩き出した。
「・・うーん………」
高級住宅街に隣接する街だから、オシャレだけど高そう…
何時もぁたしが夜行っていた街とは全然違う。
リサイクルとかディスカウントとか言う言葉が、一切無さそうだもん。
付属高に通っていただけで、ぁたしはこの街を隅から隅まで歩いた事は‥無い。
たまに1人になりたくて、授業が終わった後に少しだけ歩いていた程度…
だから、初めて見る店も多い。
どれくらい歩いただろう?
結局は気に入る店も見つからなく、ただブラブラと街の散歩。
気分転換には良いケド。
「・・・貴様っ!!」
「えっ・・!?」
突然の声…
それも、ぁたしはこの声を知っている……
ただ街を歩いていただけなのに‥まさか………
ぁたしは恐る恐る振り返る…
そこには、キツい目をした吉田の姿・・
なんでこんな時に出くわすの!?
「入院中の筈の餓鬼が、こんなところで何をしているっ」
「あっ・・・」
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