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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第18章 緊迫-逃走-
この街で逃げれる場所なんて分からない…
何時も夜に遊んでいた街なら、抜け道くらい知ってるのに……
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ…」
走るのが遅いワケじゃない、運動音痴でもない、付属高では体育は何時もAクラスだった。
でも‥体力が保たない…
痩せたせいで体力が落ちてる、これじゃ体力が切れるのも時間の問題。
その前にどこか!!
「はぁはぁはぁ…」
考えろぁたし!!
彼奴に捕まったら、確実に痛め付けられ殺される…そんな最後はイヤ。
だったら考えて考えて、逃げられる方法を……
『1つは美紀が持っていなさい、きっと何かの役に立つから』
「・・・!!!」
漠然と思い出した紀永の言葉…
そうだ、アトリエだ!
この場所からアトリエまで少し離れているケド、彼奴との差を広げるのには丁度良い。
それに紀永は言った…
セキュリティーが働けば、誰かがアトリエの方に来るって……
持ってる鞄に、鍵とカードは入ってる…
後は信じて全速力で走るだけ・・・・・
「・・はぁはぁはぁ・・」
かなりの時間走った、彼奴との距離もかなり離れたが、ぁたしの体力だってそろそろ限界……
「はぁはぁ・・見えた!!」
アトリエ!
やっと辿り着いた!!
急いで鞄から鍵を取り出し扉を開けて中に…
セキュリティーを動ごかせる為に、入り口を開きっ放しにし解除スキャンはしない…
その変わりに物置の方のカードをスキャンし、開いた壁から通路に入り壁を下ろした。
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