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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第18章 緊迫-逃走-
アトリエに入ったは良いケド、ホントに誰か来るのか不安だった・・
でも、ミニバイクを飛ばして来た遠藤さんを見た瞬間、安心して力が抜けて……
そう思ったら、逃げる緊張感から解放されて、今度は身体が震え出し、遠藤さんの言葉もあったケド、話す事すら出来る状態じゃない。
ホントに怖かった…
彼奴に捕まっていたらと思うと、怖くて震えが止まらない、思い出すだけで震えは次々やって来る。
勇気を出して逃げ出した…
でも、執拗に追い掛けて来る彼奴に、ぁたしは恐怖感しかなく、ただ必死にアトリエに走るだけで手一杯。
だから、彼奴を追い払ったと言う遠藤さんの言葉を聞いても、なかなか震えが止まらず、ついでに走り過ぎたせいで立つ事すら出来なくなって……
そんなぁたしを、遠藤さんは気長に待ってくれた…
紀永が遠藤さんに相談しなさいって言ったのも分かる、それだけ遠藤さんは優秀で気も使える人。
漸く落ち着いて、アトリエ内でココアを貰って…
やっと彼奴から逃げ切ったって実感する事が出来た。
遠藤さんにはホントに感謝してる、遠藤さんが現れなければ、ぁたしは確実に彼奴に捕まって今頃………
「あの…
遠藤さんも何か飲み物……」
ぁたしだけじゃ……
「そうですね…
では、私もココアを……」
やっと座ってくれたのに、遠藤さんまたキッチンに行っちゃった‥ぁたしも間の悪い。
でも、ココアを作って、遠藤さんは向かい側にもう一度座ってくれた、ぁたし1人が座ってるって居心地悪いもん。
暫く‥どちら共無言でココアを飲んでいたら、かなり慌てたらしい紀永がアトリエに入って来た。
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