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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第19章 動く光と影
「私の趣味の1つだ…
とはいえ暫くやってないから、上手くいくか‥まあ逃げるくらいは出来るだろう」
「???」
これも遠藤に話していなかったか??
「バイクだよ…
別にミニバイクだけ乗れる訳じゃない、駐車場に1台ある筈だかね?」
「あれは会長のでしたか…」
「暫く乗っていないのは認めるよ、暫くどこか何年乗っていないか…
乗っていたのは会長になる前、まだ気楽な頃に1人ツーリングしていた」
「初耳です…
ではバイクで??」
「ああ…
逃げるには打って付けだろう?」
「確かに普通車を追い越せますが……」
「吉田春夫を巻けば良いだけの事、仮に向こうが自家用車を持ち出しても、バイクなら逃げきれる……
と‥納得いっていない顔だね?」
「・・危険かと…
会長自らバイクとは……
更に数年乗っていないとすれば・・」
「ふぅ…
幾ら乗っていないと言っても、そう簡単に腕が鈍るものでも無い…
それに、事故を起こした事も無いのだがね‥中々と信用のない……」
「そういう訳ではありませんが……」
私自らと言うところに、引っ掛かりがあるのだろう…
屋敷から外に出ない‥遠藤ですらそう思っている。
出ないのは、早乙女として出ないだけなのに……
「心配はない…
後は美紀をどう説得するかか……
こっちの方が骨だね、余程安全と分かるまで頷かないだろう、計画の煮詰めを早めに行い、完全に揃ってからじゃないと、とてもじゃないが話す事は出来ないね」
「そちらは早急に…」
どう切り出したら良いものか…
この計画の一番の難関、それは美紀の心。
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