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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第19章 動く光と影
「こう‥上手く噛み合わない……」
1つ良ければ1つ悪い…
計画が少し進んだと思えば、吉田春夫の着信攻撃。
逃げ出した事で、あの男も焦りを感じているのだろう…
今までの様子だと、美紀は吉田春夫に対しては絶対に従順にならない。
少し探ったパソコン内の画像…
それは従順に吉田春夫に従う女性の姿、勿論脅迫だろうが。
だが、申し訳ないと思いながらも美紀の写真を見てみれば、吉田春夫に媚びている姿は一切写っていなかった。
ただ脅迫され蹂躙され…
それでも、従う事を好しとしない苦しげな表情、美紀が吉田春夫に落ちる事は無い‥逆にそれが、向こうの焦りと怒りに繋がっているのだろうくらい想像が付く。
「どうしたら上手く噛み合うのか…」
出そうなのに出ない答え、仮に計画が成功しても、どうやって吉田春夫を貶める?
強烈に叩きのめすには、どのような方法が一番効果的か??
まだまだ模索しなければならない…
完全に叩き潰し、二度と美紀の前に姿を表せなくする方法を………
「遅かったね?」
「ああ…
今日は少し固め過ぎたようだね」
タオルを掛けっ放しの髪を触って苦笑い…
今考えていた事は、まだ言えない‥だから誤魔化すしか方法が無くなる。
「毎日だもん大変だよ」
「美紀の髪も大変そうだと思うけどね」
「ぁたし?
そりゃ長いから面倒だけど、それに染めたから毛先が跳ねるし」
「・・少し切るかい?
肩くらいでも良いんじゃないか??」
「えっ切る?
無い無い、毛先切る程度で、そんなに切らないから」
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