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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第19章 動く光と影
私の心が美紀を離したくないと言っている…
やっとこの腕の中に戻った、私の愛しい女性…
多少浮ついても仕方ないだろう。
"ザブンッ!"
「ぷはぁーー」
プールの中で楽しそうな美紀の姿…
このまま軽く泳いだり、歩いたりするのが、今のトレーニングメニュー。
そういう私も……
"ザブンッ!!"
25メートルと、広く作ってあるプールを一気に泳ぎ顔を出したら、美紀のきょとんとしている姿。
「???」
「ホント紀永ってスポーツ万能……」
「そう?
普通の範囲内だと思っているんだが??」
「でも、なんでも出来るでしょうスポーツは?」
「人通り‥かな?
身体を動かすのは嫌いじゃないからね、無難にこなせるとは思う」
暫くやってないのもあるが……
「じゃ…
外でテニス!
あまりやる機会は無かったケド、ぁたし好き!」
そう来たか……
「テニスね…
これから冬になるから、外のテニスコートは無理があるが、暖かくなったらやろうか?」
「ホント!?」
「ああ…
テニスくらいなら出来るよ」
「絶対だよ…
それまでにぁたしも体力戻そ、紀永に勝ちたいもん」
「やる気満々だね?」
「勿論!」
元々、身体を動かすのは好きなようだ…
浅く広く‥いや、美紀の場合は深く広く色んな事に興味を示す。
これが本来なのだろう、好奇心旺盛で広範囲に何でもやりたがり。
だが、そうはさせない環境が美紀を押さえ込んでいた……
それが此処に来て少し弾けただけ、本来の美紀がもっと早く発揮されたなら、どれだけの事が出来たのだろうか??
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