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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第19章 動く光と影



私が美紀を手放す事をせず、早乙女の娘として育っていたら、とんでもない大輪の花が咲いていた‥そうは思う。


多分‥いや、美紀は間違いなく天才と呼ばれる類に当てはまる…
道が違っていたら、この歳でも世界に通用する人物に成長していた、あくまでも私の想像の範囲だが。


でも‥道が違っていたからこそ、女性としての愛情が湧いたのも確か…
果たして、どの道が良かったのか‥私は…………








うわーー!


この広い‥多分25メートルのプールを一気に、それに早いしスイミングスタイルも格好いい。


ぁたしなんてまだ少し泳ぐ程度、先生の指示もあるケド、紀永のように泳いだら体力が保たない‥今はまだ。


スポーツ万能だなぁー
ぁたしもあんな風に綺麗に泳ぎたいし…
体力が戻るまで、後どれくらい掛かるだろう?


水泳を始めて改めて、前の半分以下まで体力が落ちてるのを実感…
出来た事が出来ない‥そりゃ暫くスポーツとは無縁だったケドさ。


それにしても、痩せ過ぎた影響って、此処まで出るんだと痛感…
あの時、よく全力疾走出来たなと、今考えたら恐ろしいものがある。


えーと……
火事場のクソ力?


逃げたい一心で、持ってる体力以上の力が出てくれた、ぁたしはそう思っているケド………



「やる気満々だね」

「勿論!」


ちょっとだけ、紀永にスポーツ何でも出来るのかなって聞いてみた。


人通りって言ったから、テニスがやりたいと…
どうしても外のテニスコートが気になるぁたし。


暖かくなったらやろうと紀永は言ってくれた…
それまでにホントに体力戻さなくちゃ、絶対に紀永から1本取る‥多少ぁたしの意地。



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